「なぜ自分はプロ野球選手になれなかったのか?」本気で考えて見ました。
こんにちは!
SO-KENトレーナーの伊藤です。
この時期になると野球シーズン真っ只中ということで中学生、高校生は最後の大会をもう間も無く控えている時期ではないでしょうか。
そのため、ピリピリしたり、結果を残さなければいけない、といったようなプレッシャーと戦ったりする選手も多いのではないかと思います。
このような状態も全て経験になるため、どんどん緊張して、ピリピリしてもらえれば良いかと思います。
だからこそ、我々トレーナーの発言や影響力は非常に大きく、我々も迂闊に言動してはいけないなと反省する日もあったりします。
そうやって大人になっても日々反省していき、次の指導につなげて行く必要があるのだな〜と思うようになりました。
それでも、選手たちは毎日SO-KENに来てくれるので選手たちには、何か1つでもプラスになるものを得て帰ってもらうようにしています。
さて、今回の記事は、『自分がプロ野球選手になれなかった原因』と言うことで、今SO-KENに通ってくれてい選手たちに伝えられる部分であったりもします。
また、今後お子様に野球をやらせたいな〜と言う親御様や、選手をどうすればパフォーマンスを向上させることができるのかと、考えている指導者の方々にもぜひ読んでもらいたい記事となっております。
自分がプロになれなかった理由
自分は最近プロ野球選手になれなかったのかと考えるようになりました。
『打てないから?』
『打球が飛ばないから?』
『肩が弱いから?』
『チャンスで結果を出すメンタルがなかったから?』
『150キロ投げる速球が投げられなかったから?』
『ホームランをたくさん打てなかったから?』
などなど、色々な原因があるかと思います。
ただ単に"技術不足"だったのは間違いありませんが、その”技術不足”だけで済ますことって正直できませんでした。
今は、プロになれなかった理由がはっきりとわかりますが、あるものがかけていたことが一番の原因です。
例えば、高校の頃の自分のポジションは外野でしたが、ノックを受けバックホームをしても良い送球が行くことの確率が確かに少なかったです。
試合に出るためには、外野手の起用基準としては
・目切り背走ができた上で、落下点まで一直線までフライを追うことができるか
・バックアップなど当たり前のことを当たり前にできるか
・カットの高さで、かつワンバウンドでバックホームなどができるか
などといった基準がありました。
その中でも、最後のバックホームの項目がどうしてもクリアできませんでした。
肩も強いわけではないですので、どうすればバックホームで良い送球が行くのか考えました。
色々な部長さんやコーチの方々、守備の上手い選手、肩の強い選手にもたくさん聞いて自分なりに考えては実践をしてみて・・・
この繰り返しが必要だと思い多くの練習をしました。
それでもやっぱりいちばん言われた言葉は
『練習不足だよ』
と、言われました。
周りの選手やコーチの方が言うから間違いないと思いますよね。
今、SO-KENに通っている選手たちも我々トレーナー陣の話を信用して聞いてくれているからこそ、毎日通いに来てくれてるんだろうと思います。
「うまくなるため」
「怪我をしない身体を作るため」
「プロになるため・・・」
SO-KENに通う理として様々な理由があるかと思いますが、今来ている選手たちには同じ経験をしないでほしいと言う思いが今は非常に強いです。
練習は99%嘘をつく
自分には嫌いな言葉があります。
それは、
『練習は嘘をつかない』
という言葉です。
まあ、確かに練習はしないと何も始まらないわけではありますが、よく
「プロになるためには人一倍練習をしないといけない」
「寝る間も惜しんでバット振らなくてはいけない」
「プロにいった〇〇は毎日素振り1000本降ってたぞ」
「自転車じゃなくて毎日ランニングで登下校していたぞ」
と、言う言葉を聞く方も多いかと思いますが、自分はその言葉も今となっては何を聞いても何も響きません。
「あ〜その人にはそのやり方がマッチしてだんだな〜」
と、すら思いません。
「よく怪我しませんでしたね」
と、いつも思います。
そしたらなぜ自分は練習をしたのにも関わらず、結果が出なかったのか?
これを「練習が足りなかったから」「才能がなかったから」で済ます人の方が多いかと思います。
それで納得できるなら良いですが、中には納得のいかない選手だっているはずです。
そう考えると、たくさん練習したから結果が出るとは限らない、プロの舞台にいけるとは限らないと言うことが言えるのではないでしょうか?
高校野球を引退してから薄々気づいていたのですが、練習よりも自分の身体のメンテナンスに時間を費やすことこそが正解ではないかと思います。
実際高校野球を引退してからの方が塁間のタイムが速くなったり、例のバックホームもうまくいくようになりました。
ただ、やみくもに練習するのではなく「自分の身体の状態を把握して練習をする」ことの方が絶対野球は上手くなります。
今となっては、自分もあれだけ練習してよく怪我をしなかったな〜と思います。
対してストレッチをしていなかったのに・・・
野球がうまくなるためには身体を操れ!
野球というスポーツを冷静に考えると『ミスして当然のスポーツ』なんですよね。
打率で言えば3割打てばいいんです。
7割はミスするものなので、打てなくて当然だと思っています。
ただバッティングをよくするにも、たくさんバットを振れば打てるわけではないと思います。
例えば、打つという動作の中で使わない身体の部分はありますか?
答えは”ない”かと思います。
では、投げるという動作において身体の使わない部分はありますか?
この答えも”ない”かと思います。
つまり、打つにしろ、投げるにしろ全身の身体を操ることができなければ、打つ、投げる前の段階で既に問題があると思います。
そう考えると、自分は『野球の練習をするだけでは野球は上手くならない』と、最近思うよになってきました。
身体を操るということはそもそも、身体の機能がしっかりしているからこそできることだと思います。
その機能とはやっぱり”身体の柔軟性”です。
柔軟性のある選手と、無い選手ではやはり、身体の使い方は変わってきます。
ゼロポジションや、スクワットポジションこれらは野球だけでなくスポーツの基本となる形もありますが、これらをできるようにするには結局は柔軟性となります。
ちなみにプロの選手でこれらができていない選手は、ほぼほぼいません。
このゼロポジションも柔軟性があるからこそ、だから甲子園で奪三振記録を作れるんですね。

この片脚でのスクワットポジションも柔軟性があるからこそできるもの。
お尻を後ろに出せと言われてもできないのです、その理由は”柔軟性”が欠けているからです。
このスクワットポジションは無意識にやっているのでしょう。
だから、160kmが投げれるのです。

股関節の内旋が働くことでバッティングにおいては体重移動が生まれます。
体重移動が働くことでパワーをボールに伝えることができます。
もちろんこれも柔軟性です。
だから今年大ブレイクを果たしているのでしょう。
こう言ったようにプロの舞台で活躍する選手は”柔軟性”がずば抜けています。
「たくさん練習をしろ」、「とにかく数をこなせ」、「三合弁当を食え」など身体を強くするためにたくさんの方法があるかと思いますが、その中でも絶対に裏切らないのが”柔軟性”です。
柔軟性がしっかりと働いているからこそ、身体を操ることができるのです。
柔軟性が働いているからこそ、体重移動や腕がしなるような投球=外旋ができるのです。
身体の機能が働かないのに、技術の練習、つまり野球の練習をしても野球が上手くなるはずがないのですね。
身体に負担のかかるような状態でボールをたくさん投げたり、たくさん走ったりしたらそれは身体を壊してしまうわけですよね。
そう考えると、自分が高校時代バックホームがうまくいかない理由は、ハードに行っていたウエイトトレーニングによる大胸筋の硬縮と、投げすぎによる棘下筋の硬縮、さらに走り込みというものに対しての骨盤の潰しが利かない状態でボールを投げていたのだと思います。
こうなったらゼロポジションもスクワットポジションも何もないと思います。
ストレッチの時間を作っていたら結果はもしかしたら変わっていたかもしれません。
とにかく自分の体にかわいそうなことをしたなと思います。
しかし今は、「ストレッチをしっかりとやりなさい」と言ってくれる人もたくさんいるのでたった10年足らずで野球に対する価値観も少しずつ変わってきているな〜と思います。
結局、自分がプロになれなかった理由は”柔軟性”が圧倒的に足りなかったからです。
今の子供たちの方が野球は全然上手い
肩甲骨の剥がしや、肩関節の外旋、胸椎の伸展という単語は専門学校で学んだものですが、ここ数年間で知った言葉です。
小学生の頃には聞いたこともない言葉であることは間違いありませんが、小学4年生にも「胸椎の伸展を意識して」と、伝えてもしっかりと理解してくれるので間違いなく今の小学生たちの方が自分たちの時代よりもスキルは高いと思います。
その理由の1つとしては、先ほども伝えた通り柔軟性を強調させることでパフォーマンスが変わるということを理解してくれる、親御さん、指導者の方々が増えてきていることだと思います。
そして、実際に今の時代は中学生で140km後半のストレートを投げる時代となっています。
ちなみに自分が高校野球やっていた頃は130km出せたらプロ注目の選手になる時代でした。
それが、中学生で140km投げる時代なのです。
時代の進化と共に、野球の技術は上がっているのです。
怪我のしない投げ方、球を速くする投げ方、ホームランの打ち方も少しずつ明確になっています。
ゴロを打つ野球が今となってはフライを打つ野球に変わっていますし、アッパースイング厳禁だった時代は『秋山翔吾がアッパーのような感覚で振っている』と発言すれば、誰もがその件を取り入れるようになる時代です。
むしろその流れに逆らうと、確実に時代においていかれてしまい、野球で活躍することは難しくなる時代かもしれません。
もしかしたら、今当たり前と言われていることが、10年後はまた違う考えが主流になっているかもしれません。
だからこそ、野球を始めたての子供達って意外と身体の使い方が自然だからこそ、変にクセもなく野球の技術を子供のうちから染み込ませることも容易ではないかと思います。

子供、ましてや幼児の子供達はみんな身体が柔らかい子が多いので自然とゼロポジションも作ることが容易なのではないでしょうか。
現在SO-KENでは、こう言った幼児の子供達に向けて野球のスキルをどんどん染み込ませるための”幼児野球教室”も開催しています。
この幼児野球教室ではもちろん打ったり、投げたりしていますが、一番重要視していることは”ストレッチ”です。

(開脚のストレッチは肘が地面につけばオッケー。自分も火維持は容易につきますが、教室に通ってくれている子は頭も容易につきます。)
(腸腰筋のストレッチです。骨盤の潰しや投球動作に直結するストレッチです。また、肋骨も伸ばすことができるためバッティングの向上にも良いですよ♪♪♪)
早い子ですと年中さんから体が硬くなってきてしまい、そのままストレッチを怠ると必ずどこかでパフォーマンスを阻害する柔軟性の欠如が出てきます。
また、体を操ることもできにくくなるためこれがパフォーマンスの阻害になりますので、練習をしてるのに野球が上手くならないという負のスパイラルに陥ってしまいます。
それを避けるために、幼児野球教室ではストレッチを入念に行い、バッティングやピッチングについては、「ゼロポジションの真似をしてみな〜」とか、「お尻を後ろにしてみな〜」くらいしか特に指導せず、それ以外はほぼ何も指導しません。
子供の方が動かしやすいように体を動かしてくれるので、人間本来の動きに近いからです。
実際に、幼児期の頃からストレッチをしている子供達って体操、新体操、バレエ以外で行わないと思います。
だからこそ、ストレッチをしている子供達は体が柔らかいですし、できる種目も増えますよね。
幼児野球教室でももちろんストレッチを入念に行いますので、野球のパフォーマンスを向上させるために、必要な身体の機能を手に入れてもらいます。
幼児野球教室の詳細は下記に記載してありますのでぜひご覧になって一度足を運びに来てください!
幼児野球教室
【対象】
幼児 (年少から年中さん)
【開催日】
毎週月曜日 15:30~16:20
【料金】
1回 2000円 (初回体験1000円)
回数券 4回券 4800円 (有効期限1ヶ月間)
【内容】
基礎)ストレッチ・ラダートレーニング・ミニハードル・マシンランニング 他
実践)ピッチング・バットスイング・置きティー・投げティー・捕球・ゴロ捕球 他
プロを育成する場所。人を育成する場所=SO-KEN
プロ野球選手に共通しているものを、選手に伝える。
人間はモノマネをして成長していきますので、プロの真似ができるようになればパフォーマンスの向上も期待できます。
だからこそ、行うべきことは練習よりも『野球がうまくなるための身体を作ること』なのです。
だからこそ、今、この成長期の時期に・・・
だからこそ、今、この幼児の時期に・・・
身体創りをサポートしていきたいと思います。
ただ、トレーニングや野球の指導をするのではなく、野球を通して人間としての成長も行なっていけるようこれからも我々トレーナ人は精進していきます!
何卒これからもよろしくお願い致します。
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