トレーナー伊藤の体験談!バッティングが良くなるにはバッティング練習は要らない?〜身体を変えれば野球が変わる!〜
こんにちは!トレーナーの伊藤です!
今回、気づいてしまったのですが・・・・
タイトルの通りバッティングを良くするにはバッティング練習は必要ないのではないのかと思うようになりました。
「そんなことはありえない!」
「どうやって160kmのボールを打つんだ!」
「変化球の対応はどうやって身につけるんだ!」
などといった声が聴こえてきそうですが、これらの練習はもちろん必要であることは間違いありません。
しかし、自分がどうしても伝えたいことは
『選手は正しい身体の使い方でバッティングという動作を表現出来ていますか?』
と言った部分が最重要事項だということです。
選手の中にはバッティングが得意な選手と苦手な選手がいるかと思います。
苦手だからたくさんバットを振って、より多くの数を打ってやろう!という気持ちが選手にはあるかと思いますし、指導者や親御さん方も同じことを思うかと思います。
実際自分もこの記事を書く前まではそう思っていました。
しかし、必ずしも数多くの練習をこなすことが全てではない、ということを今回の記事で解説していきたいと思います。
信じられないような、でも信じたくなるような内容となっていますので、最後まで読んでくれると幸いです。
〜バッティングが良い選手は共通点がある〜
これはバッティングだけでなく、ピッチングにも共通するものがありますが、一流選手はみんな共通している身体の使い方をしています。
極端な話、一流選手と同じ身体の使い方ができれば、プロへの道も一歩近づくということになるのではないかと思います。
では、正しい身体の使い方とはなんでしょうか?
正しい身体の使い方とは?
正しい身体を身につけるために最も必要なスキルは”ストレッチ”となります。
今のスポーツ界は野球界も含めて、ウエイトトレーニングでどんどんパワーをつけていこうという風潮があります。
自分はこのウエイトトレーニングには否定はしません。
むしろ必要な要素となりますので、行うことに関しては違和感はありません。
かといって、最重要事項というわけでもありません。
自分の中で最重要事項はやはり”身体の柔軟性”となります。
そうなってくると、正しい身体の使い方を手に入れるためにするべきことはストレッチとなります。
一流選手はみんな体が柔らかい!?
よく選手は
「ストレッチをやりないさい」
「クールダウンをしなさい」
「ストレッチをしないと怪我をするぞ」
と言われるかもしれませんし、指導者の方や親御さんはこれらを言う立場だと思います。
この発言は何も間違っていませんし、どんどん口頭でアプローチしてほしいことでもあります。
しかし、選手には不思議と全く響かないものなんです。
その理由はなぜかというと、”選手自身がストレッチの効果”を実感していないからです。
だったら、やるべきことは簡単ですね!
ストレッチによって得られる身体の使い方の違いを選手自身にその場で感じてもらえれば良いのです。
画像の大谷選手、鈴木選手も軸は真っ直ぐに保ったまま青矢印のように”上半身の身体の捻り”が生まれているのが分かるかと思います。
”骨盤を横向きにしたまま体幹の捻りの柔軟性”がこの身体の使い方には必要なスキルとなりますが、これができないといわゆる”身体の開き”に繋がります。
おそらくバッティング練習で言われることは
「体が開いている」
「バットをもっと上からだせ」
「ボールをよく見ろ」
と言われることが多いかと思いますが、これって全て”抽象的な指導”となっていると思いますし、こう言われても選手は理解できるはずもなく、できなくて当然だと思います。
しかし、選手は一生懸命身言われた通りにしようと思っているのに、言われたことができないため、指導者に厳しいことを言われてしまい、自信を喪失してしまう。
こういう選手が圧倒的に多いと思います。
SO-KENではそうではなくて、
” 選手の身体の使い方がなぜそうなってしまうのかといった原因を探ってそれを改善させてあげるように指導してあげたい”と思っています。
これは、SO-KENで指導させていただいてるスタッフ全員が意識して取り組んでいることです。
そして、選手が身体を上手く使うことができない一番の原因が”柔軟性”ということになります。
〜正しい身体を使えることのメリット〜
実際に、バッティング練習をすることなく身体の正しい方を把握して、自分のものとして身につけて欲しいというのがSO-KENの狙いとなります。
正しい身体の使い方によって、得られる効果は壮大なものとなります。
- 障害予防
- パフォーマンス向上
- 疲労回復
- 身体が疲れにくくなる
- 他の競技もうまくなる・・・・etc
などといったように正しい体を覚えるだけでメリットが盛りだくさんあります。
野球がうまくなる為には、人一倍多くのバットを振って、人一倍ノックを受けて、人一倍多く走った選手が結果を残すというイメージが強いかと思います。
これは自分も非常に重要なことではあると思いますし、やらなければいけないことだと思います。
しかし、バッティングをするにしても、ノックを受けるようにしても、走るにしても
”正しい身体の使い方を把握した上で実践練習に臨んで欲しい”と思います。
例えば、骨盤の前傾が入らないのに、数多くのノックを受けるとします。
「腰を落とせ!」
と言われることもあるかと思いますが、腰が落ちるはずがないんです。
骨盤の前傾を働かせる柔軟性がないからできなくて当然です。
むしろ、腰は落ちるものではありませんので正しい身体の使い方としては程遠いものとなります。
もしこのケースだったら、骨盤の前傾を働かせるようにハムストリングスのストレッチをして骨盤の前傾が働かせやすくなってからノックを受けさせてあげた方が良いと思います。
一番の理想は”正しい身体を把握した上で練習に臨むようにして欲しい”と思います。
〜ストレッチを1日30分2セット行なっていたらバッティングが良くなった話〜
ここからは実体験なのですが、自分もストレッチを行うことを勧めていますが、SO-KENで指導を行うまでは、ストレッチの優先度は二の次となっていました。
しかし、一流選手の体の使い方を見ていくとやはり、自分の身体の使い方はプロとは程遠いものであることがわかりました。
しかし、将来のアスリートを指導する以上自分もお手本にならないといけないので、毎日SO-KENの選手が行なっているストレッチを毎日継続するようにしています。
このストレッチで得られる効果は絶大だな〜と思ったシーンがあったのですが、先日人生で一番大きいホームランを打つことができました。
おそらく船橋市民球場でも余裕でスタンドインしていたことでしょう。
これは、自慢でもなく
「大人になって人生で初めてできると言う喜び」を感じたこと、それと同時に「このストレッチを中学時代に知りたかった・・・」と、本気で思いました。
正直な話をすると、今の知識やストレッチ方法、トレーニング方法を当時知っていたら自分は甲子園に出て、プロになっていたのではないかと本気で思っています。
これはSO-KENにいるスタッフみんなが口を揃えて言っています。
だからこそ、今SO-KENに通っている選手は本気でストレッチと向き合って欲しいと思います。
ちなみに、自分はバッティング練習はもちろんしていませんし、バッティングセンターにも通っていませんので、結果的にはストレッチで身体が変われば野球が変わるということは間違い無いのではないでしょうか。
〜スイングトレーサーの解析もストレッチだけで変わった!〜
SO-KENではスイングトレーサーといったアプリで自分のスイングの解析をすることができます。
この数値は自分の数値なのですが、20日ほどで数字がかなり変わっていることがわかるかと思います。
スイングスピードの変化
まず、スイングスピードが変わったことはわかりやすいかと思います。
スイングスピード=ボールに大きな力を与えることができます。
つまり、強い打球、速い打球を打つことができます。ちなみに、日ハムの中田選手は166kmを叩き出しています。
インパクト加速度
インパクト加速度も20日前はーの数値だったのが今回は+になっています。
これは、インパクトの瞬間にスイングに加速があるかないかといったことです。
ーになるということは、インパクトの瞬間にスイングスピードに加速がなくなってしまっているということです。
遠くに強く打つためにはこのインパクト加速度が重要なポイントとなります。
中田選手はこの加速度が710という驚異的な数値を叩き出しています。
スイング回転
スイング回転はスイングの前半部分のコンパクトさを表しています。
この数値が大きいと、ドアスイング傾向となります。
そのため、中田選手はスイングスピードが166kmですが、スイング回転は自分と同じ数値の+10となっています。
結果的に中田選手は後ろがコンパクトで、スイングスピードが速く、インパクトの瞬間にさらにスイングが加速するというデータが出ています。
それはあれだけの飛距離を飛ばせるわけですよね。
インコースを捌くのもこの数値ですと、調子が良い時はそこまで苦労しないのではないかと思います。
〜身体は変わり続ける〜
この結果から見ると、スイングスピードが上がり、インパクト加速度が上がり、スイングのコンパクトさは変わっていないということを考慮すると
”ストレッチによって身体の可動域が増大した”ということが考えられるかと思います。
可動域が広がることで、 先ほどの大谷選手、鈴木選手のように”上半身の捻れ”が生まれたのだと思います。
バッティングにおいても、ピッチングにおいてもこの上半身の捻れは欠かせないものとなります。
捻れのイメージは”輪ゴム”を意識すると良いでしょう。
輪ゴムは引っ張れば引っ張るほど遠くに行くと思います。
バッティングでもこれと同じような原理が言えると思います。
自分は上半身の捻れ以外にも、身体の柔軟性はまだまだ不足していますが、おそらくストレッチを続けていくことでもっとバッティングが良くなるかと思います。
これは、選手に最も伝えたい部分です。
大人の自分は成長期の選手とは違って柔軟性が向上しにくいです。
それでもここまで身体を少しずつ変えてこれているので、成長期の選手はもっと早く柔軟性を出すことができます。
自分は20日かかりましたが、成長期の選手たちなら1週間で変わるでしょう。
バッティングの調子が悪いといった選手はもう一度ストレッチを見直して見ると不調を脱出することができるかもしれません!
SO-KENでは普段ストレッチができないといった選手もここに来ることでストレッチと向き合うようになった選手も多いです。
結果的に試合に出れるようになったり、障害が減ったりしたという声も多く頂いています。
我々SO-KENスタッフも選手の身体に改革を起こせるようにサポートしていきますので、ご見学や体験もどんどんお待ちしていますのでぜひご連絡ください!
トレーナー伊藤
〜P.S.〜
野球が上手くなる事において筋肉をつけることは否定はしません。
後々トップレベルで活躍するにはつけていかなければいけないものなので。
しかし、筋トレをしてもしっかりと可動域を保つことが非常に重要となります。
そして、成長期の時期に”その選手の可動域はほぼ決まってしまいます”。
だからこそ、この時期はしっかりとストレッチをして身体の柔軟性を身につけて、正しい身体の使い方を覚えて欲しいと思います。
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